やめたいけれど、やめられないこと


そろそろ3年間になります。
午前、2年間連続で秋分後父の墓を訪ねました。
実は、父だけではなく、父の母親(祖母)や母の両親それぞれの墓に一気に足を運びました。
それぞれとはいえ、四箇所も同じ園地にあるのです。
今日、雨だったので、それぞれの「顔」を探した際、みんなの足がつい速くなってきました。一番速くかった弟は父の場所を通りすぎたところ二番目の兄に呼び戻されました。
「あのさあ、こっちだよ。そんなにイケメンなお父さんも見逃してしまった訳がないでしょう。」

その通りです。


印象の中、ネックタイとシャツの格好をした父親はかなりハンサムでした。特にまじめに英語会話の本にはまっていた瞬間は一番のはずでした。なのに、子どもとしての俺、まだ世の中に存在した父の顔と心をじっくりと見たことが一度もなさそうでした。

まあ、人生の中、やめたいけれど、やめられないことは、
やはり、誰かを思い続けること。

父は中国大陸で生まれ、三才ぐらいに父親を無くなりました。30才前後に自分の道を切り開きに香港にきました。英語の勉強はほぼ独学で始め、人生の最後まで続けていました。
本当に頑張りやさんでした。
いつか、彼と再会し、英語で会話を楽しめながら、いまさら気づいてきたことを彼に言えばいいな…

誰かを思うこと自体は決して悪くはないが、後悔の気持ちを起こらせるようになれば、ちょっとやめたほうがいいではないかと時折もそう考えています。

だが、本当は、やめたくないです。