ダンボールの働きは

昨日のニュースでしたが、読むと「なんと」と驚いてきました。

裾野市須山のスキー場にて、全国から集まったスキーヤーら約600人が初滑りを楽しんだそうです。

冬はそんなに早く到来しましたか。

もちろん、アレが人工雪ですが、自然の雪では有りません。

一方で、東北にて冬を迎える工事が急速に行われているそうです。

そうしたニュースのヘッドラインは

「東日本大震災:寒さ対策、後手 仮設住宅の冬に不安抱え」で、毎日新聞からでした。

「厚生労働省は9月下旬、追加の寒さ対策を講じるよう岩手、宮城、福島の3県に通知。宮城県は10月中に約2万2000戸に対し、窓の二重ガラス化▽外壁の断熱材の追加▽暖房便座の設置−−などの追加工事を始める。建設費は国が9割を負担。県震災援護室の担当者は『寒くなる前のぎりぎりの時期。早く工事を完了したい』と話す。」

こうしたニュースを読む直前、香港赤十字のあるイベントに参加した時に、311後避難所に泊まった方々の様子が再びビデオで映されました。厳しい寒さの中で、無尽の夜の終りを期待していたのは、震災で家など流された被災者でした。

現在、避難所での生活は終わったとはいえ、311後壁の薄い仮設住宅で暮らす最初の冬はそろそろ殺到。

とりわけ、床が底冷えする中、寝られるわけがないですね。

俺なんか3年半前、初めて日本語学校の寮から出て何も持っていないまま借りた空きアパートに入居した初日に、氷のように寒い床に寝た経験は今までも印象に残っています。

幸い、今、冬の床の寒さを緩和する道具があるそうです。

それが、なんと日常生活によく見えるダンボールで作られるベットなんです。

長さ2メートル、幅90センチ。補強した段ボールを計24個組み合わせ、体重100キロの人が跳びはねても壊れず、空気の断熱効果で床に直接布団を敷くより寒さをしのげる。
 
つまり、俺みたいな体重の人間でも載せられるだろう。

ベットは東日本大震災後に大阪府の段ボール製造会社「Jパックス」が考案。当初は避難所に無償配布していた。避難所の閉鎖後、岩手県陸前高田市の介護老人保健施設「松原苑」が「仮設住宅でも有効では」と同社から譲り受け、市内の希望者に無料で設置している。

本当にありがたいですね。

こうした高さのベットはもっと生かし、新宿や上野などでの路上生活者にも配れば助かるかなと思います。

ダンボール、本当に強そう。

日本、頑張ろう!


新宿駅前の路上生活者、ダンボールと傘で寒さと対抗した。